終バスにて / 詞・曲:セキヒロタカ ラーメン屋の角を曲がると、見慣れたバス停が見える。 もうここで降りることもない 温かな気持ちは箱にしまって、 開けないように、見ないように 夜のバスは走る。橋を渡り、街を巡って。 川を越え、角を曲がり、いつもの道を もうなにも、どうでもいい。もうここが、どこでもいい きっとぼくも、だれでもいいさ。ただ夜が、終わればいい 曇った窓を拭いた。信号待ちのひと気の消えたバスの中 横断歩道を夜更けに、渡る人は そしてどこまで行くのだろう? 陸橋を過ぎて、ぼくの街で降りた。知らない街のよう バスが出て行く。赤いランプが小さくなる。 きみがいたらどうでもよかった。それ以外はどうでもよかった きっとぼくがかわればよかったのさ。あの夜が、終わるまで もうなにも、どうでもいい。もうここが、どこでもいい。 きっとぼくも、終わればいいさ。それで夜が、終わるなら。